心の地図(その2)
「まずは、真向かいの酒屋さんを書いてみよう」と私が促すと、S子が下書き用に持ってきたメモ用紙に「さかやさん」と書いて大きく丸を・・・続いて、3件先にあるもう1軒の「さかやさん」、「時計屋さん」と次々に書き込まれていき、あっという間に宿題は終了。
「宿題はこれでいいの?」
「うん。先生は地図を書いてくればいいって言ってた」
マンションのひさしの下で雨にぬれることもなく、簡単に終わったことにほっとしたのですが、つまらそうなS子の顔を見ると何だか、申し訳ない気がしてきたので、
「地図に書いたお店屋さんの人に話を聞いてみようか?」
「うん、行こう、行こう!!」
ということで、酒屋さん、時計屋さん、酒屋さん、パン屋さんにおじゃまし、S子は一生懸命、お店の人に話しかけました。
「××小学校2年1組のS子です。『家の近くを調べよう』という宿題があって、お邪魔しました。お話をきかせてください。」というあいさつ言葉はしっかりと私から教えたのですが、K太にくらべ、大人しくてモジモジくんと思っていたS子がしっかりと挨拶をして、いろいろな質問をしていく姿に娘の意外な一面の発見をしたような気がします。たまたま昨年、K太を担任した先生が、今年はS子の担任となっているのですが、そういえば家庭訪問の時に「お兄ちゃんにくらべはっきり発言することができる」と評していた話を思い出しました。
「お店ができてどれくらいたちますか?」
「時計やさんは時計を作っているのですか?」
「パンやさんは何時くらいに起きるのですか?」
「酒屋さんがこんなに近くに2件もあるのはなぜですか?」
隣の時計屋さんが70年、酒屋さんが96年、もう1軒の酒屋さんが70年という創業からの年月の長さには、わたしもびっくり。手作りパン屋さんは、パン屋さんで使う、パンつくりの機械をつくる会社にいて、手作りパンを作りたくて脱サラしたという興味深い話まで聞けました。一生懸命、メモして帰ったS子は、机に座り、説明つきの地図を完成させ、ご満悦の様子。先生に褒められたよという報告が火曜日にありました。
S子の心の地図にも、毎日のようにたくさんの書き込みがされているのでしょうね。
| 固定リンク

















コメント